国連平和大使のワンガリ・マータイ女史が、当協会が「不用衣料回収プロジェクト」を開催中のMOTTAINAIステーション&ショップを訪問されました。当協会会員がマータイ女史のために、製作した「MOTTAINAIドレス」がプレゼントいたしました。お気に召したものを羽織ってくださり、当協会の趣旨にご賛同くださいました。
また、当協会の会員であり、日本の伝統技術である刺し子の研究を行っている杉野公子先生が季節の花、椿を刺し子したスカーフをプレゼントし、刺し子についてご説明しました。
その夜に開催された「国連平和大使就任と旭日大綬章の受章を祝う」パーティーでは、「素敵なものをありがとう。とっても気に入っているわ」とおっしゃってくださいました。
翌18日、国連大学でシンポジウムがあり、その基調講演の中で、マータイ女史は
「昨日はお祝いのパーティーがあり、MOTTAINAIキャンペーンに賛同した責任ある企業の方々にお会いしました。風呂敷や、絵本など、素晴らしい活動をしています。日本の古い着物を作り直した、素敵な服をプレゼントされました」とお話しくださいました。
その後のパネルセッションの中でも。MOTTAINAIステーション&ショップのことにふれ、「要らなくなった衣料を持ち込んで、新しい服を作る、素晴らしい試みをしています」と紹介してくださいました。 |
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ワンガリ・マータイ(Wangari Muta Maathai、1940年4月1日 〜)女史:
ケニア出身の女性環境保護活動家。ナイロビ大学初の女性教授となった方です。2004年12月に「持続可能な開発、民主主義と平和への貢献」のため、環境分野の活動家としては史上初のノーベル平和賞を受賞しました。アフリカ人女性としても史上初。2009年12月、国連平和大使に任命されました。 |
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MOTTAINAI:
もったいない(勿体無い)とは、仏教用語の「物体(もったい)」を否定する語で、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表しています。
もともと「不都合である」、「かたじけない」などの意味でしたが、現在では一般的に「物の価値を充分に活かせず、無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使われています。
2005年2月、京都議定書関連行事のため、毎日新聞社の招聘により日本を訪問したマータイ女史は、同社編集局長とのインタビューで「もったいない」が、リデュース(消費削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)に加え、尊敬(リスペクト)の概念を一語で表す言葉と知りました。以後、環境問題を語る上で世界へ広めるための言葉としてMOTTAINAIを使っています。 |
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MOTTAINAIドレス・プレゼント提供:
●作品名:グリーンなフレアシャツ
作家名:株式会社ツクダ・クロス・スタイル 佃由紀子 |
●作品名:鳥と花のポンチョ&ベレー帽
作家名:近郷美津子 |
●作品名:“波に夫婦鳥”
作家名:宝千華 石田千津子 |
●作品名:花のイブニングブーケ
作家名:ハッピークチュール&ハッピーリフォーム加藤朱美 |
●作品名:ラップドレス“夏の夜の夢”
作家名:株式会社アン・コトン 近藤しおり、中川原久美子 |
●作品名:いろいろ使えるジャパニーズターバン〜日本の思い出〜
作家名:帽子作家 村井憲子 |
●作品名:カントリートラベルバッグ
作家名:杉野服飾大学シュシュ・クラブ
鈴木綾貴、関口名帆美、野田梓、村山紫織 |
●作品名:裂き織りネックレス
作家名:美幸工房 小林美恵子 |
●作品名:小さなエコバッグ
作家名:インディヴィジュエ・プランニング 前田京子 |
(敬称略、順不同) |
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協力:
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