生活スタイルを見直す”リ・ファッション”の推進によって、循環型社会の実現と、生活の質的向上を目指します。
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鈴木純子のリ・ファッション対談
(社)日本リ・ファッション協会、代表理事の鈴木純子が、リ・ファッションに関係するキーパーソンと対談し、リ・ファッションとは何かを掘り下げると共に、それぞれのリ・ファッションに捧げる情熱に迫ります。
第5回目は、文化女子大学准教授の江戸克栄氏をお招きしました。さあ、どのような対談が繰り広げられるでしょうか。
鈴木 こんにちは、江戸先生。今回はリ・ファッション対談をお引き受けくださいまして、ありがとうございました。「リ・ファッション・ワークショップ2009」では、本当にお世話になりました。先生がいらっしゃらなかったら、開催できていなかったでしょうし、今日の協会も存在しなかったかもしれません。
江戸 いやぁ、あの時は本当にいろいろ大変でした。でも、皆さんの頑張りもすごかった。成功に終わって何よりでした。
鈴木 本当にありがとうございました。まずは、先生とファッションの関わりから伺ってよろしいですか。
江戸 関わりと言っても、僕はこのように大きな体型ですから、着たいものがなかなかありません。なので、はっきり言ってファッションを楽しめていません。大学でマーケティングを研究していて、ご縁があって、現在、文化女子大学で服装社会学を教え、研究しているという経緯で、初めからファッションを目指したわけではありません。でも、ファッションは、社会というか、時代を映す鏡ですからね、マーケティング的には非常に面白い素材です。
鈴木 マーケティングのご専門の先生からご覧になって、リ・ファッションについてはいかが思われますか。
江戸 ファストファッションが全盛ですが、それに対する言葉としてはスローファッションだと思います。<流行のサイクルが早い>、<安い>ファストに対して、<流行にとらわれない>、これがスローということになるでしょうか。そのスローファッションの選択肢の一つとして、リ・ファッションがあるのだと思います。言葉はどうしても一人歩きをしますから、きちんとした定義付けがまず大切でしょう。
鈴木 その点はひしと感じています。リ・ファッションの場合、デザイナーがどうのこうのというより、私好みのというところがポイントのような気がします。
江戸 確かに、ブランドだと自由度がありません。それに比べて古着は自分好みにアレンジできるので、自己満足度が俄然高くなります。リ・ファッション=リサイクル、エコロジーではありません。楽しくなくてはいけない。つまり、焦点が違うのですね。
鈴木 リ・ファッションはファッションなので、楽しいことが大前提だと、私も思います。
江戸 資源の有効活用、例えば余った布で何かを作っただけではリ・ファッションではなく、そこに楽しさとか面白さとかあって欲しいですね。
鈴木 その人の思いとか、ストーリーとかあって初めてリ・ファッションになるように思えます。
江戸 先ほどファストファッションと申し上げましたが、ファッションというのは、本来的には服のことではなく、in fashion といえば「流行」、out of fashionは「流行はずれ」となります。となります。なので、ファストウェアというのが正解だと思います。そのファストウェア、安いものが大量に溢れると、ファストフードを毎日口にしていたら飽きるのと同様、飽きが来るはずです。食べ物の例で言えば、回転寿司と、銀座の高級寿司店では当然、用途というか、求めるものが違うはずです。どちらが良いか悪いかではなく、それぞれの使い分け、楽しみ方がありますよね。
鈴木 「Myポリシー、Myリ・ファッション」ということを考えているのですが、どのようにリ・ファッションするか、それはその人の生き方の表れだと思います。
江戸 Myスタイルの具現化ですね。何をどのようにしていくか…その選択が、大事なのです。それを突き詰めていくと、もしかすると、洋服のお直し業界に於いて、二極化が進むかもしれませんね。例えばジーンズの裾直しだけを専門に行う工場とかができたら、それはそれで効率的でしょう。それに対して、お客様の要望をきちんとくみ取るコミュニケーション力としっかりとしたデザイン力でリメイクを行うお店と分かれていくのでは。
鈴木 それは大いにあり得るかもしれませんね。ところで話は変わりますが、ユニクロについて、どう思われますか。
江戸 リ・ファッションの最大の理解者になるかもしれませんよ。ユニクロは、それなりにきちんと作られていて、ユニデコ、ユニ隠しなどといわれるように使い方は様々です。その意味で非常に多義的で、着る人の自己満足を引き出しやすい。
鈴木 私もユニクロは単にファストウェアではないと思っています。あるカテゴリーの中でのファッション性はあるし、耐久性もある。
江戸 だからこそ、捨てるに捨てられないものになってしまう可能性も高い(笑)。そうそう、以前トライした「クローゼットの稼働率調査」。あれをきちんと行って、家庭内にある死蔵品の基礎データを取る必要があるでしょうね。そう言うデータが今までなかったことがおかしいくらいだと思います。
鈴木 基本的なデータがどこを探してもまったくないので、びっくりしました。
江戸 つまり、アパレル業界ではマーケティングがそれほど重要視されていないということですよ。
あとリ・ファッションには、もうひとつ「ローカル」という視点があると思います。
鈴木 ローカルですか。リ・ファッションに地域とか地方とかってピンと来ないのですが。
江戸 むしろ文化的というか、社会的な意味でのローカルです。例えば、外国の人が日本の帯をテーブルのセンタークロスに使っていることがありますね。日本人だったら、なかなかハサミを入れられないと思いますよ。それぞれの文化を背負っている。その意味でのローカル性です。ああ、でも今の若い人なら、ハサミを入れられるかもしれない。若い人の浴衣姿を見ると、すでに違う文化を背負っているような気がしますからね(笑)。
鈴木 確かに。おっしゃる通りです。
江戸 世代文化、サブカルチャーが違いますね。とにかく、リ・ファッションに関しての体系化が必要です。大量生産・大量消費・大量破棄の時代から、高付加価値が求められる時代になってきていることは間違いありません。研究者の立場から、リ・ファッションを定義づけ、定着させていけるようにしていこうと思います。
鈴木 ありがとうございます。先生が着たい服が着られるような(笑)世の中になるように、リ・ファッションを推進していきたいと思います。これからも、よろしくお願い申し上げます。

江戸克栄(えど・かつえい)
・1968年生まれ
・文化女子大学准教授
・専門は、マーケティング論、消費者行動論、マーケティングリサーチ
・株式会社サーベイリサーチセンター顧問
・近年はスロースタイルマーケティングを中心に研究活動を展開


・好きな食べ物 魚
・好きなお酒 アルコールであればなんでも
・理想的な休日の過ごし方 屋上でラジオを聴きながら昼間から呑む
   
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