生活スタイルを見直す”リ・ファッション”の推進によって、循環型社会の実現と、生活の質的向上を目指します。
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鈴木純子のリ・ファッション対談
(社)日本リ・ファッション協会、代表理事の鈴木純子が、リ・ファッションに関係するキーパーソンと対談し、リ・ファッションとは何かを掘り下げると共に、それぞれのリ・ファッションに捧げる情熱に迫ります。
第15回目は、第1回リ・ファッション コンテストで 審査員特別賞「エコランド賞」を受賞された前田京子さんをお招きしました。さあ、どのような対談が繰り広げられるでしょうか。
鈴木 今回は、リ・ファッション対談をお引き受けくださいまして、ありがとうございます。現在「第2回リ・ファッション コンテスト」を開催中ですが、前田さんは昨年の「第1回リ・ファッション コンテスト」で審査員特別賞「エコランド賞」を受賞されました。この春には、リメイクキットを販売されるそうですね。本日は、そのあたりを中心にお話を伺えればと思います。
もう何度も聞かれたことかと思いますが、まずは屋号とされているインディヴィジュエとは、どういう意味か教えてください。
前田 英語のindividuel、「個人主義」という意味を持つ単語からで、リメイクにぴったりの響きと思い、名づけました。<依頼する人>と<形にする人>の感性でできる個性的な一点物は、リメイクの持つ自由さ、楽しみだと思っています。
鈴木 なるほど。リメイクは自由で楽しいというわけですね。実際にリメイクのお仕事に携わっていて、思われることは?
前田 オーダーとしては、10〜20年以上経った洋服を現代風にリメイクして長く着られるものしたいという要望が多いのですが、イメージ画をいただくことは少なく、ほとんどお任せでお引き受けします。簡単なデザイン画を基に感性(あなたらしさ)をどのようにプラスするかを打合せで確認して製作に入ります。
中には、お客様のイメージのデザインであっても、生地感の関係から、良く見えない物などもあるので、時間をかけて打ち合わせをし、こちらが提案する物をお勧めすることもあります。
1着仕上げるには、(縫ってある服を)ほどく作業から入るのでけっこう時間がかかります。また、どんな服がお客様に似合うのかイメージするのも一苦労だったリ…。取りかかる前に、いくつか質問をし、可能であれば写真をいただき、雰囲気に合うようにイメージを膨らませます。
鈴木 洋服からだけでなく、それを着る人のイメージが大事なのですね。
前田 私のホームページや、取材していただいた記事を見て、それに似た物にリメイクしたいというオーダーをいただくこともあります。依頼についてのお問い合わせの際は、洋服の画像をもらうようにし、明確に返事ができるようにしています。画像を送ることができない方の場合は、品物を送っていただき、現物を拝見しながら、可能なデザインをご提案して、正式オーダーという流れになります。
つまり、お客様のオーダーに応えられるかどうかは、洋服次第というところもありますね。
時には確認不足で仕上がりがお客様のイメージと食い違う時もありますが、修正して納品します。これもリメイクだからこそできる強みの一つかと思います。
鈴木 では、リメイクのお仕事の醍醐味は?
前田 気に入っていただき、一人のお客様と長い付き合いができるようになることは、一番嬉しいですね。それに、お客様から年代物の洋服を預かると、とてもワクワクし感動します。まず、生地の特徴に目がいきます。織り方、柄やプリントの面白さです。次いで、すごく縫製に手が込んでいること。型崩れをさせない工夫、丈夫に仕上げる工夫など、昔の服が高かったのは、それなりの理由があったのだと納得します。お陰さまで、作る時の手法を勉強させてもらっています。特に年代物の洋服には知恵と技がたくさん詰め込まれていて、ほどくことは大変ですが発見がいくつもありとても参考になります。
鈴木 逆にお悩みはありますか?
前田 リメイクをオーダーするか、しないかの決め手は、購入価格と作業工賃のバランスのように思えます。なので、オーダーされる方は、自由に使えるお金がある裕福層に多いようです。
意外に高いのねと躊躇され、機会があればまた、と先送りになることもしばしば。
そこで、リメイクキッドを思いつきました。リメイクが簡単に手軽に自分でできるようになれば楽しみの一つとなり、想い出をまた増やすことができるのではないか。自分で作ったものなら愛着が沸きますから、大事に扱って、捨てない世の中になると考えています。
鈴木 捨てない世の中ですか。
前田 ええ、そうなればいいな、そんな世の中を目指していきたいと思っています。
オーダーはそのままやっていきたいけれど、家の中の不用衣料を何とかできるようなことが提案できるのでは。ゴミを減らせ、楽しみが増やせるのではないか。そう思い、考えついたのがリメイクキットです。 
実は昨年のデザインタイドに出展した石川県のお手伝いをして、訪問した時、石川県の砂浜に造られた車道を走りながら、案内してくださった社長が「子どもの頃に比べて年々砂浜が狭くなっている現状にやはり地球の温暖化を感じます」とお話されました。
子どもたちが外で遊べなくなる時代がもし来たら…なんて悲しい現象なのだろう。私たちは、購入するのにお金という財産を使い、そして得た物という姿に形を変えた財産を余りにも簡単に捨ててしまってはいないだろうか。
祖母のことを思い出しました。買い物をするのに辛抱しやっと手に入れた話や、物への感謝する気持ちや考え方、価値観について聞いたものでした。そんなことを思い返し、真剣に考え、「Re」をテーマに活動し続けたいと思った出来事でした。
鈴木 なるほど。捨てないでリメイクしようという提案ですね。
前田 リメイクキットは女性だけではなく、パパ向け、キッズ向けなども考えたいと思います。たくさんの方に気付いてもらい、それが楽しみとなるだけでなく、日本のゴミが減ればと。「リメイクは家庭で当たり前」の時代に近づけて行きたいと思っています。その結果、大好きな日本が活気づき明るくなることを願っています。
鈴木 壮大な構想ですね。実現すれば素晴らしいことですね。いえ、実現させなくてはいけませんね。そのためにご苦労されている点もあると思うのですが。
前田 はい、いろいろな方に賛同してもらって、準備は着々と進んでいます。でも、持ち歩いていると、「どこで買ったの?」と聞かれるような商品にしたいと思っています。手作り感はあるものの「アパレル的要素」を持ったお洒落な内容を考案すること。この点に、一番集中しています。
凝ったデザインだったり、パッチワークが複雑だったりすると、素敵な物はできるのですが、初心者には難しかったりします。なので、初めての人でも気軽にトライでき、シンプルでありながら可愛く見える形やデザインを考案するように心がけています。そのため、サンプル作りに時間がかかってしまっていまっている点が苦労しているところでしょうか。
私も初めは初心者で本を参考に製作したものですが、分かりづらい手順にイライラしたことを思い出します。ですので、相手の立場に立った手順書きを念頭に進めています。しかし、これでいいのか? と悩むところなどもあり、お客様のご意見やご感想を聞きながら改良し続けて、完成に近づいて行くのだろうと思います。
それでも、私が初めはそうだったように、途中で挫折しそうになる方もいらっしゃるかと思います。
そんな方には、電話対応で完成するまで指導させて頂いたり、代行で縫製作業をするサポートを設けたいと思っています。
鈴木 途中で止めたら、それもゴミになってしまうかもしれませんからね。
前田 そうなんです。それから、私は秋田の山深い地方の出身で、手芸屋さんがとても遠かった記憶にあります。本屋さんも車で数十分行かなければなりませんでした。本を参考に資材を購入したいと思っても、全部を揃えるのは一苦労です。リメイクを広める目的であれば「キット」で全資材を同封にしようと思ったのはこんな環境で育ったことも関係しています。もし、今も秋田にいたならば作ってはみたいものの、資材を買いまわるまで力が回らない。やってみたいけど…面倒だなと思ってしまうことでしょう。そのような方も多くいるはずですので、少しでもお役に立てればと思います。
また、お友だちにプレゼントで作りたいと思ってくれた方には、資材だけの購入もできるように、単品の商品も販売しようと思っています。
デニム・Tシャツ・綿物の、3シリーズで、各1作品ずつ毎月を出していこうと予定しています。自分も楽しみながら作ります!!
鈴木 ご苦労があっても楽しみながら作れるといいですね。それで、販売はいつからですか。
前田 はい、3月28日(月)からです。リメイクキット販売サイトをオープンします。まずは試験的にスタートさせ、徐々に改善していければと思っています。http://www.vi-du.netですので、ぜひご覧になってください。
鈴木 今日は、どうもありがとうございました。毎月新商品を出していくのは大変だと思いますが、協会でも微力ながら、お手伝いいたしますので、頑張ってくださいね。

前田京子(まえだ・きょうこ)
故郷の秋田にて縫製工場で縫製過程と技術を学ぶ。21歳で上京後、レディス服飾販売でお直し事情を知り、物作りに再度注目する。結婚後、出産を機に販売を離れ、自身の洋服で子供服にリメイクを始める。委託販売を経て、現在に至る。2007年よりホームページを立ち上げ独立。
インターナショナル・キルトウィーク YOKOHAMA2008 ウエアー部門 優秀賞受賞
インターナショナル・キルトウィーク YOKOHAMA2009 ウエアー部門 ルシアン賞受賞
2010年 「第1回リ・ファッション コンテスト」 エコランド賞受賞

・好きな食べ物は? ラーメン・レバ刺し・もつ鍋(どうやら・・・ホルモンヌらしい)
・好きな飲み物は? ワイン・グレープフルーツサワー
・座右の銘は? 一期一会    石の上にも三年
・理想的な休日の過ごし方は? 露天風呂でのんびり
・最後の晩餐は何? 楽しい仲間とホルモン屋で飲み明かす
・ご自慢のコレクションは?  今まで作ったリメイク品の画像 
・好きな音楽(歌、曲)は? AI の Story
・無人島へ行く時、一つだけ持っていけるとしたら?  
ミシン(あっ!…電源ないのか…)    う〜〜〜ん…浴槽です
 
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