生活スタイルを見直す”リ・ファッション”の推進によって、循環型社会の実現と、生活の質的向上を目指します。
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鈴木純子のリ・ファッション対談
(社)日本リ・ファッション協会、代表理事の鈴木純子が、リ・ファッションに関係するキーパーソンと対談し、リ・ファッションとは何かを掘り下げると共に、それぞれのリ・ファッションに捧げる情熱に迫ります。
第7回目は、株式会社ウインローダーの代表取締役社長高嶋民仁氏をお招きしました。さあ、どのような対談が繰り広げられるでしょうか。

鈴木 今回はリ・ファッション対談をお引き受けくださいまして、ありがとうございます。ウインローダー様には、「気づき、ときめき、リ・ファッション」キャンペーンに協賛を賜りまして、不用衣料の回収、保管をしていただきありがとうございます。今日は、ワンガリ・マータイ女史の国連平和大使就任、旭日大勲章受章のパーティーで感動の時間を共有できてうれしいです。
高嶋 いえ、こちらこそ、ご一緒させていただき、ありがとうございました。マータイ女史は、本当に素晴らしい方ですね。
鈴木 オーラがあると言うんでしょうか、大きな愛に包まれている感じがします。「あなた方のやっていることは、正しいことですよ。頑張りなさい」と応援されたような気がしています。
高嶋 ずっと笑顔で、おひとりお一人丁寧に対応する。なかなかできないことです。
鈴木 そうですね。興奮冷めやらない私たちですが(笑)、そろそろ本題に。
ウインローダー様のお仕事について、改めて教えてください。
高嶋 創業60年になる運送屋です。太平洋戦争が終わった後、祖父と祖母がオート三輪1台で始めました。青梅から都内まで荷物を運ぶのが主な仕事だったようです。40年ほど前に、父が引き継いだのですが、「トラック1台いくら」という商売で、小口の荷物を運ぶようになりました。その後バブルが崩壊して、なかなか荷物が集まらなくなり、家具や家電などの新品の配達を行い、組み立てたり、不用になったものを引き取ったりという仕事も始めました。
鈴木 その頃、入社されたのですね。
高嶋 はじめは銀行に勤めていたのですが、父を手伝うために入社しました。当時は、荷物が集まらないだけでなく、ゴミ処理施設のひっ迫や、産業廃棄物の不法投棄等の問題が起きていた頃です。ちょうどそのころ、家電の配達に行き、まだまだ使えるのにビデオデッキなどが粗大ゴミとして廃棄されるのを目の前にし、もったいないと心底思いました。そこで調べてみると、リユース、リサイクルの市場が伸びていました。世の中のためにも、自社のためにも、このもったいない状況を改善できないだろうかと思ったんです。
鈴木 そこで、エコランドというビジネスモデルを考えられたのですね。
高嶋 最初からエコランドと言っていたわけではないのです。いろいろな方との出会いがあり、「エコランド」というブランドにしたわけなのですが、根底には、ドライバーなど現場の人が周りからどう思われているのか、ゴミ屋さんのイメージではなく、おしゃれで格好良く見られるようにしたい…そうすることで、現場の人たちのモチベーションを少しでもアップさせたいという思いがあったからです。ユニフォームも格好いいものにしたいですね。
鈴木 ぜひ、その節にはリ・ファッションしたものでお考えください(笑)。でも、毎週不用衣料の回収に来ていただいておりますが、どのドライバーさんも皆さんきちんとしていらっしゃって、なかなか素敵ですよ。
高嶋 そう言っていただけると嬉しいのですが、同業の他社様と比べてどうだろうか、もっと言えば、一流ホテルやレストランの接客に比べてどうだろうかと…正直なところ、まだまだなのではないかと思っています。実はエコランドのスタッフ向けに覆面調査も行っています。
鈴木 そこまでなさっているんですか。
高嶋 ええ。自分に妥協してはいけないと思っています。僕が止まったら、終わりだと言い聞かせています。とは言え、時々妥協しそうになる時もありますけれどね(笑)。現在、約260名ほどのスタッフがいます。そのスタッフと奥さんの誕生日にはカードを書きます。彼ら彼女らを支えていくためには、「やはり妥協はできない」と書きながら心に誓います。 18歳の子を雇う時はその47年後まで想像します。その頃には年金は支払われないだろうから、老後には5千〜7千万円ぐらいの蓄えがないと、暮らしを支えられない。それだけ稼がせなくてはいけない。だから、褒める前に厳しく言う。褒めたらそこで止まってしまいます。
鈴木 確かグッドデザイン賞受賞のパーティーの時には、「今日の主役は頑張ってくれたスタッフだ」とスピーチされていたように記憶していますが。
高嶋 それはパーティー向けの挨拶です(笑)。最近思うのですが、スタッフとはある程度の距離を置かないといけない。一緒にランチに行ったり、飲みに行ったりすると、いろいろな情報が入ってくるのですが、それでいいのだろうかと思ったりして…。
鈴木 私の知り合いでも2代目、3代目の社長さんがいらっしゃいますが、やはり線引きが大切だという話しになります。統制が取れないというか…。
高嶋 実は身体を絞ろうと2ヶ月間、ランチをスタッフと行くのを止めました。それでも、情報は伝わってくる。もしかして、いい意味で緊張感を保つことが組織を維持・成長させるためには大切なのでは、と思い始めています。
とにかく、どこへ行っても通用するように育てたい。そのためにはダメ出しをする。きっと後で分かってくれるはずです。それが自分の勲章だと思っています。「こんちくしょう!」と思えば思うほど、パワーになるはずですからね。
自分自身にも叱ってくれ、ダメ出しをしてくれる方が何人かいます。有難いものです。再度報告に伺うとまたダメ出しをされますがね(笑)。まあ、満足した瞬間から、5年後、10年後にはダメになる。以前、失敗もしているので身に染みて分かります。
鈴木 私たちの活動も、今ではなく、5年後、10年後を見据えて動いているつもりです。その時の日本はどうなっているのだろうか。世界はどうなっているのだろうか。あるものを活かすことの大切さは今以上になるはずです。 マータイ女史もお話しになっていましたが、資源が枯渇し始めると、取り合いになる。そこから戦争になる。だからこそ、環境の3Rにリスペクト(尊敬)という意味が含まれた“MOTTAINAI”という精神が大事なのですよね。別の言葉で言えば、「足るを知る」と言うことだと思います。
高嶋 弊社では「そんなに、いらない。Less is Beautiful.」と言っています。今あるものを活用して循環していく。回収する、保管する、運ぶという仕事は、循環させていくのに欠かせないと思っています。自社の本業で循環型社会の実現に役立ちたいと思っています。
鈴木 ありがとうございます。志が同じということは、とても大事なことだと思います。いろいろとコラボレーションさせてください。これからもよろしくお願い申し上げます。

高嶋民仁(たかしま・たみひと)
1996年 慶応義塾大学法学部卒業
    株式会社東海銀行入社 融資渉外担当
1999年 株式会社ウインローダー取締役環境事業部長に就任
2009年 株式会社ウインローダー代表取締役社長に就任

・好きな食べ物:吉野家の牛丼
・座右の銘:人の君となりては仁に止まり
・好きな本:ビジョナリー・カンパニー

◆photo by Keiko Watanabe 
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