生活スタイルを見直す”リ・ファッション”の推進によって、循環型社会の実現と、生活の質的向上を目指します。
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鈴木純子のリ・ファッション対談
(社)日本リ・ファッション協会、代表理事の鈴木純子が、リ・ファッションに関係するキーパーソンと対談し、リ・ファッションとは何かを掘り下げると共に、それぞれのリ・ファッションに捧げる情熱に迫ります。
第9回目は、2010年7月4日から始動の「リ・ファッション ラボ」プロジェクトのパートナーである東都クリエート株式会社、海外事業担当の新家勝政氏をお招きしました。さあ、どのような対談が繰り広げられるでしょうか
鈴木 今回は、リ・ファッション対談をお引き受けくださいまして、ありがとうございます。それより何より「リ・ファッション ラボ」が開設できたのは、東都クリエート様のお力添えがあればこそ。心から感謝いたします。
今日は、「リ・ファッション ラボ」のことはもちろんですが、新家さんご自身のご経歴や視点がとてもユニークなので、詳しくお話を伺いたいと思っております。
新家 素晴らしいプロジェクトが始動しましたね。ご一緒に活動できることを嬉しく思っています。
鈴木 さっそくですが、東都クリエート様はどのような事業をされているのでしょうか。そこからお伺いするのがよさそうですね。
新家 東都クリエートというのは、リサイクル・リユースを通じて豊かな循環型社会を目指して活動しているグリーンカラー推進企業です。東北地方を始めとして、関東でも展開していて、関西には加盟店があります。さらに、国内だけでなく、海外にも展開していて、それが私の部署になります。
業態としては、総合リサイクルと専門店があり、グループ店舗に、リサイクルショップ「オーディン」が41店舗、「ブックオフ」は最初のフランチャイジーで現在21店舗あります。服や本だけでなく、車や貴金属、とにかく世の中に不用なものはないと考え、地球にあるすべてのものを取り扱うべく、様々な分野で展開しています。そうそう、商品だけでなく、不動産の再活用も行っていますね。
鈴木 新家さんのご担当の海外事業について教えてください。
新家 日本では需要のないものでも地球規模で考えれば、需要のあるところが必ずあります。なければ、掘り起こせばよいと考えます。
以前、中南米よりの民芸品などの輸入の仕事をしていましたし、ニューヨークで、市内の骨董屋さんへの営業をしたこともあります。そんな経験から、アジアでも、アフリカでも、それぞれの土地でそれぞれの事情に合った提案をし、ルートを開発すれば、何とでもなるものです。ならなければ、なるようにすれば良い。考えて、考えて、行動する…それだけです。
鈴木 頼もしい限りです。最近もアフリカから戻られたばかりと伺いました。
新家 ええ。行ってきました。アフリカというのは、ヨーロッパの影響が大きい。もともと植民地だったところがほとんどですからね。なので、ヨーロッパからリサイクル品が入っているかと思ったのですが、それほどでもありませんでした。ヨーロッパは、日本のように消費大国ではありませんので、ビジネスとしてのリユースは進んでいないのですね。なので、十分可能性ありと踏んでいます。
鈴木 これからはアフリカでしょうか。
新家 はい、アジアの次はやはりアフリカかと思います。私どもでは、カンボジアに店舗を作りました。ただ、古着を海外へ送るのではなく、その先がどうなるのか、見える化というか、透明化というか、スケルトンにしておく必要があると痛感しています。店を持つことで、現地の方の雇用を生むこともできますし、どのようなものがどのように受け入れられるのかまで分かります。
鈴木 ただ送りつけるだけでなく、現地での雇用まで生み出しているなんて、素晴らし過ぎます。カンボジアですか。いずれお店にお邪魔したいものです。
新家 海外の方々が欲しがるものは、まず衣類ですね。それから車、工作機械など。どんなものでも直して使います。ある中国人の同業者の方が言うには、中国のテレビは1年経ったら煙が出る。でも、日本のテレビは10年経っても、外側(既製品があるんだそうですよ!)を変えれば新品として売れる。それでまた10年は持つ、のだそうです。メイド・イン・ジャパンではなく、メイド・フロム・ジャパンといったところでしょうか。
鈴木 なるほど。でもテレビの外側の部分の既製品があるなんて、中国人って商売人ですね。
新家 というよりも日本人は新品を買って、新品を消費することに慣れきってしまっているんです。でも、それを悪いとは思いません。いいものを作って、どんどん消費して、内需を拡大。そして、海外でリユースする。これは新しい産業になりうると思っています。
鈴木 先ほど中南米とかニューヨークでのお話しが出ましたが、新家さんはずっと貿易に携わっていらっしゃったのですか。
新家 いえ、いろいろな経験をしています。第二子が生まれた時、ある講演会で「地球の寿命はあと30年」と聞き、子どもたちが大人になった時、地球はどうなっているのだろうと考えたら、怖ろしくなり、少しでもいい方向へ向かうよう、微力ながらでも目指すべきだと思い立ち、産業廃棄物関係の仕事をまず手がけました。掃除関係、ゴミ関係、プラスティックのリサイクルなど、まあ、いろいろですね。そして、今に至るといった感じでしょうか。
鈴木 話は変わりますが、少し「リ・ファッション ラボ」のことを。東都クリエート様の倉庫の一部をお貸し願えることになり、お陰さまで念願の「リ・ファッション ラボ」を開設できるようになりました。
新家 協会の活動は、これからの地球にとって必要なことだと感じ入っています。そのために使ってもらえるなら…。私どもは東北をメインに活動している会社ですが、倉庫は東北道にも近い埼玉県の吉川市にあります。約400坪あり、できるだけ滞留在庫を置かないようにしていますので、スペースはあります。そこを有効に使ってください。
鈴木 ありがとうございます。家庭にある不用衣料を引き取ってもらえないだろうかというお声は多いものの、保管場所に困っていました。不用衣料が集まれば、あれもできる、これもできると、いろいろなプランは考えられるのですが、まずは保管場所ということで。本当に助かります。
新家 あれも、これも、というのは、具体的にはどのようなことを考えているのですか。
鈴木 はい、皆さまから送っていただいたファッションアイテムですので、できる限り有効活用し、社会貢献を行うとともに、新たな産業を興すべく、様々な実証実験を行いたいと思っております。まず、第1期のメニューとしては、
●不用になったファッションアイテムの回収(場所、方法、ルールなどの実験)
●リ・ファッション パーティー(洋服の無料交換会)の開催
●リメイクデザイナーへの素材提供
●服飾系大学・専門学校など教育の現場におけるリメイク体験の機会創出
●リメイク製品を商品化するための研究
などなど。国内外で様々な活動を行い、無駄なく使い切ることを目指しています。
新家 頑張ってください。いえ、一緒に頑張りましょう。子どもたちの時代にも、地球がちゃんと元気でいられるようにね。
鈴木 今日は、どうもありがとうございました。リサイクルに関して、国内外の事情を知り尽くしていらっしゃる新家さんには、これからもいろいろ教わりたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。

新家勝政(しんか・かつまさ)
大学卒業後、米国の大学に短期留学する。その後、在米中に訪問したメキシコに興味を持ち、中南米の民芸品の輸入を始める。平行して親の家業に従事し、ゴミ問題に関心を持ち始める。

・好きな食べ物は?   嫌いな食べ物はありません。
・座右の銘は?     ゴミという物質は無い。
・好きな飲み物は?   アルコール全般
・理想的な休日の過ごし方は?  早起き、庭の野菜の手入れ、食品の買出し、包丁を研ぎ、料理。
・最後の晩餐は?  秋刀魚のなめろ
・自慢のコレクションは?   マヤ系のインディオの民族衣装や古布
・いままでに訪れた国の数は?  40カ国ぐらい
・好きな音楽(歌、曲)は?  I SHALL BE RELEASED
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